第12章 新しいスタート
「えっ?雅紀..?」
狼狽えて不安げな顔をした翔に、
「ごめん、翔..もう、我慢できないよ////」
.........
今まで、翔のこと、抱いたことなんかない..
いつも、俺がされる側。
別にそれで構わないって、
そう思っていたのに....
なんだろ..!?
時間が開いたことで、積もり積もった俺の思いとか、心の奥に封印していた俺の男としての誇り...
いや、そんな大層なもんじゃないんだけど。
抱かれるのが嫌なんじゃなくて、
やっぱり彼を、俺のものにしたい....
今まで、そういう気持ちはあっても、
翔を怖がらせるんじゃないか、とか、
拒否されたら....
そう思う気持ちが、俺にブレーキを掛けてた。
でも。
シャワーで濡れた翔の髪から、
滴がうなじを伝う様が。
湯気の中で見せた翔の儚い笑顔が。
俺を、
俺の男の部分を、強く煽った。
腰を抱えて、そっと蕾に触れると、
潤んだ目で俺を見ていた翔が、
「雅紀..いいよ...ずっと、待っててくれて、
ありがとう...
....シて..❤」
///////////ヾ(@゜▽゜@)ノ
しょお――――――っ////
俺は翔のことを抱き上げて、風呂場を出た。
頭の隅の、その隅に、
僅かに残っていた俺のちっぽけな理性が、
翔を大切に抱きたい、って...
そう気付かせてくれた。
出来るだけ、彼の身体が苦しくないように。
怖い思いも、痛い思いもさせちゃダメだ!
急いで俺と翔の身体を拭いて、
俺は翔の手を引いて、ベッドルームに急いだ。
......あっ、あれも、いるよな..?
俺は翔を待たせて、リビングに走り、
鞄からローションとゴムを取り出した!
....ゴムは、1個....いや、2個だな//
念のためだから、念のため!!