第2章 変わっていくということ ~好きというきもち~
ホントのこと言って、
僕はよく分からなかったけど、
好きとか...
でも、智くんのことは可愛いし、
一緒にいて楽しいし、
きっと、それって、
『好き』ってことなんだと思う。
...ママも好きだし、
智くんも、ま~くんも、かずくんも、
潤くんも...みんなが好き、だもん...
好きがいっぱいだと、何だか嬉しい(^^♪
「智くん、ずっと好きでいてね♪」
僕がそう言うと、
智くんはパッっと嬉しそうな顔で笑って、
智「ずっと!ずっと翔くんが好きだよ!!」
そう言って、ぎゅうってしてくれた...
よく分かんないけど、
僕は何だか嬉しくって、
優しい気持ちになれた。
智くんちで遊んで、帰る時間になったから、玄関に行くと、ちょうど智くんのお姉ちゃんが帰ってきた。
智姉「たっだいま...あっ...」
「こんにちは!お邪魔しました!」
僕がいい子にあいさつすると、
お姉ちゃんは、
智姉「智、この子が、
もしかして、翔くん?」
智「...そうだけど...」
お姉さんは、僕の顔をじっと見ていたけど、
智姉「ふ~ん...この子が...
なんか、分かった。
へぇ~...そうなんだ~。
...じゃあ、翔くん。
また智と遊んであげて!」
にっこり笑ってそう言ったお姉さんは、
とっても可愛くて、元気な人だった。
「はい!ずっと仲良くします!」
するとお姉さんは、智くんの頭を、
ポンと軽くたたいて行ってしまった。
...??...
智くんは、ちょっと口を尖らせていた。