第2章 変わっていくということ ~好きというきもち~
「...あの時ね、お礼にちゅう、
したかったの♪...だから~、今、しちゃう!!」
僕は、そう言って、少し背伸びしながら、
智くんのほっぺにちゅうをした。
そのまま、離れようとする僕に、
智くんは、ぎゅっと抱きついてきて、
智「翔くん!!大好き!!!」
と言った。
僕の方が、ちょっと小さいから、
智くんにぎゅうってされて、
そのまま、動けなくて...
「智くん...ちょっとだけ、
苦しいかも...」
智「あ、ごっ、ごめん///」
智くんは慌てて僕から離れて、
少し困ったような顔をして、
僕のことを見た。
僕が何か言おうとする前に、
智くんは、
智「僕ね、翔くんのことが、好き..なの。
...男の子なのに、おかしいって、思う?」
....男の子なのに...?
僕、そういうことを、考えたことなくて、
智くんが好き、って、そう言ってくれるのが、ホントはよく分からなかったんだ。
だから、なんて答えていいのか分かんなくて...
黙って智くんの顔を見てると、
智「お姉ちゃんがね、
男が男の子のとこ好きなのって、
ホモ、って言うんだって...」
「...ホモ?」
智「そう...気持ち悪いんだって...
翔くんは、僕のこと、気持ち悪い?」
眉を下げて、困った顔して言う智くん。
何だかその顔が、すっごく可愛くって、
「僕は、そんなこと思わないよ!
だって、僕も、智くんのことが
好きだもん!」
そう言った。
智「よかったぁ~♪...じゃあ、
好き同士だね❤」
そう、智くんは笑った。