• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第11章 目指す道



翌日、駅前のスタバで雅紀と待ち合わせた。

「翔~!こっちこっち~」

奥の席で、雅紀が手を振っていた。


「早いね、雅紀...勉強してたの~?」

「うん、今週末模試があるから...」

...雅紀は、将来をどう考えてるんだろう?

俺は、雅紀にその疑問を聞く前に、自分の決心したことを話さなきゃ、って思った。

すると、雅紀が、

「昨日のおじいさんさ、助かってホントによかったよね~...俺なんか、おろおろしてただけなのに、流石翔だよね!

でさ。俺、思ったんだけどね!

翔さ、お医者さんになればいいよ!絶対向いてると思う!」


「雅紀...」

雅紀の言葉に、俺は驚いた。

「こんなこといって、気を悪くしたらごめんね!
でも、ほんと、そう思ったんだ!

冷静な判断力とか、行動力とか、そういうのって、生まれ持ったものが大きいって思うんだよね~。
その点翔はね..」

「雅紀!!!!」

俺はもう嬉しくて、気が付いたら、
スタバなのに、雅紀の手を、両手で握りしめていた。

「俺さ、医者になるわ!決めたんだ、昨日///」

「えっ?えっ...?」

雅紀は驚いて目を見開いて俺を見た。


「俺ね、決心したんだ。医者になるために、
誰かの役に立つ人になるために、一生懸命頑張るよ!!」


パチパチパチパチ...

気か付いたら、隣の席にいた二人連れの主婦らしき人たちが、俺に向かって拍手してくれていた。


...ヤバい...声、デカかった...つい(^^;


「頑張ってね...おばさんたち応援してるよ!」

「あっ、はい...」


行き掛かり上とはいえ、見ず知らずの人の激励までもらって、俺は、雅紀に将来を誓った。



/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp