第2章 変わっていくということ ~好きというきもち~
......智くん...
智くんって、なんて優しんだろ...
僕、智くんが、大好きだ!
「智くん!大好き♪」
今思ったこと、今、伝えたくてそう言うと、
智くんは、真っ赤になった。
そしてボソッと、小さい声で、
智「僕も..翔くんが..好きだよ..」
と言ってくれた。
僕は、真っ赤になって下を向いた
智くんのほっぺに、チュウをしたくなったけど、
今が図工の時間だから、止めた。
「智くん、今日、一緒に帰ろ♪」
そう言うと、智くんは、嬉しそうに
智「いいの??雅紀くんは~?」
「ま..雅紀くんはいつも帰ってるから、
たまにはいいよ!智くんと帰りたいんだ!」
そう言うと、智くんはにっこり眉毛を下げて、
智「じゃあ、約束ね♪」
と言った。
......ま~くんとは、朝も一緒だし、
たまには他の子と帰っても、いいよね?
ま~くんには、そう言おう...
参観日も終わって、
帰りの時間。
雅紀「翔く~ん!帰ろ~!」
「雅紀くん、今日は智くんと一緒に帰るよ。
帰りに、智くんちに遊びに行くことになって。」
何でもないことだと思ってそう言ったのに、
雅紀くんは、なんだか、
すごく悲しそうな顔になって...
僕は、慌てて、
「ま~くんも行こうよ!智くんに言ってみようよ」
そう言った、すると、ま~くんは、
雅紀「僕は、いいや...
じゃあ、また明日ね...」
そう笑って、さっさと走って帰ってしまった。
...へんな、ま~くん...?
そして僕は、
智くんと、智くんの家に遊びに行った。