第2章 変わっていくということ ~好きというきもち~
少し書き始めて、隣の智くんの絵を見て、
僕は、度肝を抜かれた!!
すっ...すごい///
智くんの絵は、見学した博物館の、
恐竜の絵...すごく上手!!
どっからどう見ても、恐竜のブラキオサウルスだ...
僕のは...人よりも、お弁当箱の方が大きくて、
何か、プールみたいだし、
友達もたくさん描きたかったのに、
ひとりとお弁当描いたら、
もう画用紙いっぱいになっちゃった(*´з`)
それと比べて、智くんの絵は、
大きなブラキオサウルスを、
たくさんの小さな僕たちが見ている、
それも、ちゃんと後ろ向きで描いてある。
.........なんか、自信なくすよ(-_-)
翔母「智くん、すごいね~とっても、上手!」
智「ほんとに?ありがと、翔くんのママ...」
......あ、ちょっとショック///
そりゃあ、誰が見たって、
智くんの方が100万倍上手いけど、
僕の絵に何にも言わないで、
ママは智くんの絵を見て褒めた...
......ぐすんっ(´・ω・`)
何か拗ねちゃう、僕...
すると、隣の智くんが、
智「翔くんの、お弁当でしょ?
とーっても、美味しそうだね♪」
って、にっこりして言った。
......智くんって、ほんと、優しい...
僕の絵が可哀想だから言ったんじゃなくて、
ホントにそう思ってくれたんだ...
僕は、智くんの顔を見て、
なんでだろ...涙が出そうになった。
「...ありがと...でも、智くんの方が、
ぜんぜん上手だよ~...」
すると智くんは、
「先生、楽しかったこと描いて、って言ったじゃん!
翔くんのお弁当、美味しそうで、
楽しかったお昼のこと、思い出したよ(^^)」