第10章 大人の階段昇る
【 雅紀side 】
翔の唇が、俺のそこに降りてきた。
待ちわびたその瞬間に、俺は全身の血液が一気に逆流し始めたのを感じた。
...熱い//////
火傷しそうなそこは、柔らかくて、温かくて、
ふんわりといい匂いで...
翔はそっと、俺の唇を自分の唇で、上下をそっと挟んでから、ちゅっと可愛い音を立てた。
何度もその音を聞いているうちに、
俺のは、ぐんぐんと大きくなり、
スエットを押し上げていく...
ヤバい///もう、こんなになってるの、翔に気付かれたら、恥ずかしい(/ω\)
「...んっ..」
あ──っ///なんか、変な声も出ちゃったし!!
もう俺は、パニック寸前。
それに反して、翔は妙に落ち着いていて、
すっかり俺をリードしてる...
身体が熱くて堪らない俺は、翔の背中に回した手に力を入れて引き寄せた。
すると、落ち着き払っているような翔が、
「ねえ、雅紀、俺すごいドキドキしてる...ほら..」
そう言って、身体の向きを変え、
俺の耳に、翔の胸をぴったりとくっつくようにした。
...ドキドキが、耳に届く...
でも、そのドキドキが、翔のものなのか、
俺のなのか?
もう分からない...
さっき、風呂場で1回抜いたのなんか、
全く効果がないくらい、何だかもう、頭がクラクラする訳で。
俺は、ぎゅっと閉じた目を開け、
翔を見つめながら立ち上がった。
「...翔...ベッド、行こう...」
喉がカラカラで、緊張しながら、やっと言った俺に、翔は潤んだ目でじっと俺を見つめて、
「...うん...いこ...」
と、右手を差し出した。