第2章 変わっていくということ ~好きというきもち~
【翔side】
ま~くんとお揃いのランドセルを背負って、
僕は小学校1年生になった。
僕が行く小学校は、
歩いて行くと、15分くらいかかるところで、保育園よりは近かった。
歩いて行くのは初めてで、
お気に入りのランドセルも
ちょっぴり重かった。
クラスは、ま~くんと離れちゃって、
その代わりに潤くんと智くんと
同じクラスになった。
でも、毎朝、ま~くんが
迎えに来てくれるから、
ちっとも寂しくないし、
学校に行くのも、嫌じゃなかった。
『ピンポォ~ン♪♪』
「あっ!ま~くんが来た!
ママ、いってきま~す///」
翔母「忘れ物な~い?今日は、
参観日だから、
午後、学校行くからね~」
「うん!待ってるね!!
ママ、いってきま~す♪」
雅紀「翔くん、おはよ!
今日はママが来るの~?」
「うん♪ま~くんちは?」
雅紀「僕んちもお母さん!
早く行こうよ♪」
僕は、1組。
ま~くんはかずくんと一緒に2組。
クラスは違うけど、
毎朝一緒に学校に行けるし、
同じクラスには、潤くんや智くんも
いるから、学校は楽しかった。
小学校にも慣れてきたころ、
初めての参観日があった。
図工の授業、
後ろにはクラスのお友達の
お母さんたちがズラリと並んだ。
先生「みんな~緊張しなくてもいいからね~
いつも通りの、カッコいいところを、
お家の人に見せちゃいましょう!」
みんな『は~い!』
先生「今日は、この前行った、遠足の
楽しかったこと、を描いてみましょう!いい~?」
みんな『は~い!』
...楽しかったことかあ~...
何にしようかな~...
僕は絵を描くのは、あんまり
得意じゃない。
...お弁当食べてるところにしようかな?