第10章 大人の階段昇る
【 雅紀side 】
翔に俺の着替えを出した。
下着は一応新品。
俺の家の脱衣所に、翔がいる、ってだけで、何だかドキドキしちゃってるのに...
翔ときたら、屈託のない笑顔で、
「一緒に入る~?」
なんてさ、普通言うかぁ???
慌てて翔を脱衣所に残して出てきちゃったけど、
.....やっぱり、少し残念..('ε'*)
...翔がシャワーするとこ想像してみる(-.-)
白い肌を撫でる、綺麗な指先...
背中のラインを流れ落ちる滴...
.....艶かしい、首筋...
.............あっ...
ヤバい...(-""-;)
期待してんじゃないよ////全く...
俺は、熱くなる身体を鎮めようと、
キッチンで顔を洗った。
のっけからこんなんで、
俺、大丈夫かなぁ~(-""-;)
逸る俺を落ち着かせようと、
冷たい水で何度も顔を洗って、
水を飲んでいると、翔が風呂から上がってきた。
「ありがと、雅紀...スエットも...」
.........俺のグレーのスエットを着て、
翔は濡れた髪でリビングに入ってきた。
「...かっ、髪、乾かさないと...」
思わず、声が上ずる。
「大丈夫だよ~...」
そう言いながら、濡れた髪をかきあげる翔。
「ダメだよ!風邪引いたら大変でしょ?」
俺は大急ぎでドライヤーを持ってきて、
翔をラグに座らせた。
翔の背中の後ろに膝立ちし、
俺は翔の髪の毛を乾かし始めた。
......これって、
夢じゃないかな?
夢なら、覚めないで欲しいよ~《*≧∀≦》
俺は、翔の軟らかい髪を
ドキドキしながら乾かした。