第10章 大人の階段昇る
かずの話は、俺にとってまさに晴天の霹靂というか、
考えてもいなかったことで...
「雅紀は翔とセックスしたい。
翔もしたいけど、イレられるのに抵抗がある。
だったら、抵抗がない雅紀がイレて貰う!
これしかないでしょ?」
「....これしか、ってさ...」
動揺を隠せない俺に、
かずは更に畳み掛ける。
「雅紀は、自分がそんなに嫌なこと、
翔にしようって、そう思ってたの?」
「そんなことは////...ない、けど...」
「じゃ、決まり♪今度のデートで雅紀は翔と結ばれる!...だな♪」
.......かず、発想の転換だな、それ...
翔が嫌なら、俺が....
考えてもみなかった。
だけど、それ、ありじゃん...
翔と愛し合いたい...
抱いても、抱かれても、それは、重要なことではあるけど....
俺は、方法よりも、
翔とそういうことしたい...あっ、いや///
変な意味じゃなくって///
↑思いっきり変な意味ですけど(-""-;)
「頑張れ♪雅紀~(^-^)」
........って、そんなことがあって、
実は俺、もうとっくに、その覚悟は出来てる。
そんな覚悟をもって、今日、翔のことを誘ったんだ。まあ、お泊まりってことになるとは、正直思ってなかったけどね(^^;
ゆっくり進められて、
....よかったかも♪
そんな俺の邪心というか、野心というか、
そんな気持ちを知るはずもない翔は、
牛丼の蓋を開けながら、嬉しそうにしている。
「お茶でいいよね?」
俺は、ペットボトルとコップをふたつ持って、
リビングに入っていった。