第10章 大人の階段昇る
「お邪魔しま~す!」
翔は、明るく挨拶して靴を脱いだ。
ドキドキしている俺とは対照的に、
翔は余裕の顔してて...
それが何だか悔しい...それとも翔は、俺のこと信用しきってるから、全然平気なのかな~?
そんなもやもやの俺を、翔は振り返って、
「雅紀...もしかしてさ、今日は泊まっていける感じなの~?俺...」
...えっ??...えーっ///
「とっ//泊まり??」
思ってもいなかったWordに俺は一気にテンパってしまい、もう答えにならなくて。
そしたら、翔が、笑って、
「泊りはダメ..だよね...?
急だもんね...」
って...
「だっ、ダメなんか、じゃない!!
全然、OKだし...」
「ふふっ..よかった~♪」
翔はとびっきりの可愛い笑顔で俺に近づいてきて、
そっと唇を重ねた。
!!!!!!!!!!
衝撃過ぎて、固まった俺からすぐに離れて、
「家に電話しよ~っと(^^♪」
そう言って携帯を出した。
マジかっ///
何かあの人、鼻歌なんか歌ってるんだけど///
そりゃあ、そう言う展開も、期待してなかったといえばうそになるし、ホントは、結構期待してたりするんだけど。
......というのも、だ。
先日、かずが遊びに来たとき。
一緒にゲームしてたら翔の話になって。
まあ、簡単に今の俺と翔の状況を話したんだ。
聞いてきたからね~...
そしたら、あいつ、
「簡単じゃん!雅紀が翔にイレテ貰えばいいんだよ!」
って。
「いっ、いっ、イッ...」
「まあ、落ち着けって♪
だってそうだろう~?翔はあの記憶が邪魔をして、雅紀を受け入れられない...でも、お互い好き...
なら、雅紀が受ければいいんだよ♪」