第10章 大人の階段昇る
【 雅紀side 】
翔を部屋に呼んだのは...
まあ、正直に言うけど、下心があった。
そんなのさ、翔にも分かってるっぽかったけど、まあ、仕方ないよね~...家族が留守の家に誘うってさ///
見え見え過ぎて、自分でも引くわ(-"-)
『翔がそういう気持ちになるまで、ずっと待ってる』
それは嘘じゃないし、そのつもりだけど。
たまにはさ、二人っきりになりたいよ...
何する訳じゃなくても///
↑言い訳するところが、怪しいけど...
翔は、どう思ってるのか、聞いてみたい気もするし。
でも、ファミレスとかスタバとかじゃ、
やっぱり、そういう類いの話は、し難い、っていうか。
俺たちは、牛丼を買って、俺ん家に帰った。
実は親たちは、今日から親戚の法事で出掛けることになってて...裕介も一緒に行くって言うから、
2泊3日で、俺は一人になることに...
大分前に決まっていたけど、
なかなか翔に切り出せなくて...
ダメだって言われたらと思うと、勇気が出なくて。
別に普通に誘えばいいのに、なんか、
変に意識しちゃって(^^;
翔の部屋で未遂があってから、
そう言うこともなく...
まあ、公園でちょっとキス位はしたけど、
それも、ソフトな可愛いやつで、
だから、なんだって訳でもないんだけど...
自分で、何だかすげ~欲求不満みたいな気がして、
↑いや、実際そうでしょ?
ヤなんだけどさ...
......週末、明日は休みのこの日。
俺は、翔と二人になる計画を実行した。
...ふたりで、話すだけでもいいんだよ(^^;
別に、そう言うことだけが目的じゃないから!
...なんかソワソワしてたのかな?
翔がそんな俺を見て、可笑しそうに笑っていた。