第9章 男同士
...俺は、素朴な疑問を雅紀にぶつけてみる。
「...雅紀...雅紀はさ、こういうこと...
...その~...したことあるの?」
すると雅紀は笑って、
「未遂はある...でもそれも、服の上から触ったくらいで、こんな風にしたのは、今が初めて...」
照れたように笑った雅紀が、なんだか可愛い。
「なんで~?下手くそかな...やっぱ...」
「うんん..むしろ逆...上手だな..って..
そう思ったから...慣れてるのかな、って..」
雅紀は俺の目をじっと見ながら、
「翔が初めて...今だって、ホントは心臓が飛び出しそうなくらい、ドキドキしてるよ...」
「...ふふふっ...俺も...」
笑いあう俺たち...
なんか、和やかで、いい雰囲気なんですけど♪
...俺も、この分なら、最後までいけるかも..しれない。
胸に吸い付いていた舌を、雅紀は少しずつ下に移動させた。腹筋をなぞり、その下までたどり着くと、
俺の目を見ながら、ベルトを外し、デニムのボタンを弾いた。
「...翔...腰、浮かせて...」
言われるがまま、腰を少し浮かせると、デニムをずり下げ、足首から外した。
下着1枚の姿で、横たわる俺...
...何だか、恥ずかしいよ、俺ばっかり...
雅紀は、自分も急いでTシャツを脱ぎ捨て、ズボンを脱いだ。そこに現れたのは、下着を押し上げる雅紀自身...
......もちろん、雅紀のこういう姿を見るのは初めてな訳で...俺の心臓は、もう口から、飛び出しそうだった。
...怖い訳じゃない...大丈夫...
雅紀が好きだから... ......
......でも...