第9章 男同士
【 雅紀side 】
俺を見上げる翔の瞳が揺らめく...
「...翔...綺麗だよ...」
俺は、もう一度、彼の唇に自分の唇を重ね、
優しく吸い、舌を絡ませながら、
そっと右手で、下着の上から彼の中心に触れた。
...そこは緩く勃ち上がり始めていた。
形に沿って指でなぞると、翔からくぐもった声が漏れる。
俺は舌を胸にずらしながら、
翔自身を下から上に撫で、その尖端を指先で刺激した。
俺の指の動きに反応し、段々質量を増していくソコに、翔は恥ずかしいのか身を捩った。
思い切って、下着の下に手を差し込もうとすると、
その上から翔が抑えた。
「...翔..?」
「...雅紀...俺...」
翔が今にも泣きそうな顔で、俺のことを見ていた。
「...怖い?」
そう聞くと、翔は僅かに首を縦に振った。
その瞬間、翔の大きな目から、涙が零れ落ちた。
俺は、彼の中心から手を引っ込めて、
翔の身体を強く抱き締めた。
「...今日は、もう止めよ..」
「でも///」
慌てる翔の顔を覗き込んで、
「ゆっくりでいいんだよ...急には無理だよね...
なんか俺、急ぎ過ぎちゃって、ごめんね..」
そう笑うと、翔は、
「なんで?どうして謝るんだよ!
俺がいいって、そう言ったから...だから...」
......そんな翔のことが愛しくて、
俺は、翔の髪にそっとキスをした。
「翔が、そう言ってくれただけで...
俺、すげ~嬉しかったよ...だから、今日はここまででいいんだ...」
すると翔は、俺の中心に手を伸ばして、下着の上から、ぎゅっと握った。
「あっ//////」
俺は、不意の刺激に、思わず腰を引いてしまった。