第9章 男同士
【 雅紀side 】
翔の家には何度も上がっていて、
お母さんも良くしてくれるし、弟の修も、凄く懐いてくれていて、よくトミカで遊ばされた(^^;
でも、今日は出掛けるって...?
7時までって...?
今が3時前だから...4時間!!!
もしかして、4時間も翔とふたりだけ...なの?
ちらっと翔の顔を見ると、
目が合って、直ぐに反らせた。
しかも...少し赤くなったよな!?
......何?なに???
もしかして、これって、これってさ///
一気に緊張する展開じゃないですか??
「お茶の用意だけしといたから、翔、ごめんね..」
「ましゃきぃ!待っててね~♪」
翔のお母さんと修は、忙しそうに出掛けてしまい、俺の後ろでドアがバタンと静かに閉じた。
翔を見ると、急に慌てて
「...別にさ!留守になるから呼んだわけじゃないから///俺も今知って...それまで、修たち居るもんだと..」
「翔...分かったよ...」
早口で言い訳する彼を、やんわりと制して、
ゆっくりと彼に近づいた俺は、
「会いたかった...」
そう言って、翔の腕を引き、胸に抱きとめた。
「......俺も..」
俺の胸の中で、翔は小さくそう言った。
ドクンッ...///
俺の心臓が急に走り出したみたいに、早くなった。
翔の髪の匂いに、俺の思考が乱されて、
俺はそっと翔の顎を指で上げ、ゆっくり唇を落とした。
それを受け入れる彼は、
俺の腰に回した手に力を込めた。
......密着する身体と翔の熱い唇に、
俺は、これはヤバいことになりそうだって、
...いや、待て...
......静まれ!...俺///