第8章 イノセント
「でも...雅紀...俺は、あんなことされた...」
「だから?」
「...汚れてるんだ..」
「汚れてなんかない!!」
「...でも...」
「翔は翔だよ!!何があっても、どんなことされたとしても、それは変わらない...
昔から、全然変わらない!...あっ、変わったか~?
あの頃より、イケメンで魅力的になった!
ドキドキする...」
「何それ?...」
翔が笑ってる...俺が大好きだったあの笑顔で...
ホントに、ちっとも変わらない...
......ちゅっ...チュウしたい///
だって、智がシタって言ってたし(-_-メ)
この間だって、あの女の子と...(´;ω;`)
......翔の身体を抱き締めて、
顔を覗き込むと、翔がパッと俯いて、体制を崩した。
その瞬間、俺の枕もずれて、
あの本が...
『もっと奥までちょうだい』が...
翔の目の前に......
「あっ...」
焦る俺に、翔はゆっくりと俺を見て、
ニヤニヤしながら言った。
「ごめんね~♪...もしかして俺、
お邪魔しちゃったのかな?」
「ちっ、違うってば///この本は、昨日潤たちが、勝手に持って来て...」
「でも~♪俺が来るまで見てたんだよね?」
「いや、ほら..見てたって言うかさ..」
「見てたよね??」
「......見てた」
もう俺、穴があったら入りたい///
翔は、その本を手に取って、ペラペラ捲り、
「へえ~...雅紀、こういうのが好きなんだね?」
そう笑った。
もう///爽やか雅紀くんが、
すっかりエロ高校生みたいじゃんか(-""-;)
折角いい感じだったのに///
俺は、あの3人を思いっきり呪いたい気分だった。