• テキストサイズ

太陽と向日葵【テニスの王子様】

第1章 はじめまして太陽さん



次の日も、そのまた次の日も、千歳くんは学校に来なかった。



私の手元には千歳千里と書かれたノートが。






(早く渡しちゃいたいな〜…)





「おーい!!!」





いきなり廊下の方から私の名字を呼ぶ声が聞こえた。




『あ、忍足。』




声の主は忍足謙也。
2年の頃、同じクラスだったからちょっと仲良くなったってだけ。







『なんか用?』


「いや〜千歳おらんか?千歳!」


『今日は来てへんみたいやけど…』


「さよか〜…」





あ、そうか。忍足は千歳くんと同じテニス部か。





『テニス部のこと?』


「そうや。もう三日前の朝練から部活来てへんのや…白石かんかんやで。」


『はは…白石くんは大変やなぁ…』


「そういうことや。
千歳来たら放課後テニス部来るように言ってくれへんか?」


『えぇで。』


「堪忍な〜!ほな!頼むで!!」









まぁ…来ないと思うけど…

心の中でそう思った。





/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp