第1章 はじめまして太陽さん
(千歳、千里…)
今日千歳くんに貸してもらったノートを家で写させてもらった。
ノートの字は、意外と綺麗で読みやすかった。
でもやっぱり学校に来ていないから抜けているところが多くある。
(こんなんでテストとか大丈夫なんやろうか…)
普通に心配になる。
千歳くん見た目は頭良さそうだけど…
ちらっと机の上の時計を見る。
(まだ…時間はある…)
そう確認した私は、千歳くんのノートに今までの授業の板書を書いていった。
…………
かなり時間はかかったけど、ノートを書くのは好きだったから苦ではなかった。
(でも待って…今更だけど本人の許可なしにやるのはまずいんやない…?)
…まぁ、えぇか。