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太陽と向日葵【テニスの王子様】

第3章 少しずつ、知っていこう







(……あ、千歳くんのノート…)


ノートの中をパラパラっと見る。

…やっぱり抜けてるところあるよなぁ…








今日も帰りに部活行くよう声かけたけど…
ちゃんと行ってるのかな…



少し不安がよぎる。





(…これ終わったらちょっと覗いてみようかな…)





そう思い、またペンを握り直した。










…………













(……な、なんやこの門は…!!)



テニスコートの場所を聞いてやってきたらこれだ。


この中にテニスコートが…?
ちょっとこれは入りずらいな〜…







(……やめよ…)




そう思い引き返そうとした時だった。






「あれ…あんた…」




背中の方から声がし、振り返る。





『…あ、テニス部の…』


テニス部のユニフォームを着た男の子が現れた。名前はわかんないけど、あの時屋上にいた子だ。

四天宝寺の子にしてはテンション低かったから覚えてる。




「…ども…誰か呼びますか?」


『あ、ううん!
その…千歳くん来てるかな〜?って…』


「千歳先輩…?あぁ、今日は珍しく来てはりますね。」


『あ、そうなん?よかった…』


「最近来ますからね。きっと自分のおかげやと思いますよ。」


『あはは…お役に立ててよかったわ。』


「それじゃ、俺はこれで…」


『あ、うん!頑張って!』


「おおきに。」







ふっと彼は笑って大きな門に手をかけた。








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