第2章 友達になろう
キーンコーンカーンコーン…
「思い出したでーっっ!!!!」
『………』
ほんとにこいつのアホさは尊敬する。
チャイムがなった瞬間、忍足が私のクラスにやってきた。
みんな私の方注目してもうたやん。やめて。
けどドアの方を見ると目を輝かせている忍足がいる。はぁ、とため息をついて彼の方に向かう。
なんだかんだ言って嫌いになれないのだ。
『…思い出せてよかったやん…』
「おう!あんな、お前に頼みたいことがあんねん!」
『……できる範囲なら…』
そう答えると忍足はニカッと笑ってこう言った。
「に千歳の世話係やってほしいんや!!」