• テキストサイズ

君の瞳にうつるのは 【気象系BL】

第1章 _翔×にの


-和side-






最近、翔さんに軽い発作がよく起きる


翔「ッ、は、ぅあ、っは、ぁ、や、かず、か、ず、っ」

苦しそうに俺の名前を呼ぶ翔さんの手を握る


和「大丈夫ですよ、翔さん、俺はここにいます。今ナースコール押したから、大丈夫だから」


大丈夫、大丈夫と翔さんに言い聞かせる



翔さんに言い聞かせると同時に、

“大丈夫”

その言葉は、自分に一番言い聞かせていた






看護師さんが来て、処置をする
それを俺は部屋の外で待つ



“もう、永くないのかもしれない”




嫌でもそんなことを考えてしまう



和「ッ、ダメだ、不安になっちゃ」

ぱしん、と自分の頬を叩く
俺が、不安になってはいけない
少なくとも、今一番怖くて、不安なのは翔さんだ

俺が不安だと、翔さんだってもっと不安になってしまう




――――今は、俺が今できることをしないとダメなんだ


処置が終わり、疲れて眠る翔さんの涙まみれの目に、キスを落とした

/ 6ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp