第1章 _翔×にの
-翔side-
翔「和〜、ふと思ったんだけどさ」
和「なんですか翔さん」
翔「和はあの家にひとりで、寂しくない?」
アイスを食べる和の手が止まった
和「んー、寂しくないと言えば嘘になりますケド…」
2年前、俺らは家を買った
和と一緒に住むための、なかなか広い一軒家
二人でも広く感じるのに、俺が入院してたら、和はあの家にひとりだ
こいつはわりと寂しがりやで怖がりだから、少し心配になる
翔「そうだ!今度俺家に帰るよ!」
和「えぇ?!駄目ですよそんなの!!そうじゃなくても最近発作よく起きるのに、発作が起きてすぐ手当てできなかったらどうするんですか!」
翔「でも、行っておきたいんだよ…」
やっぱり駄目かな…
和の気持ちもよくわかるし、だけど
もう、あの家に帰れないまま、最後を迎えるのはやなんだよ…
和「……最後とか縁起でもないこと言わないでください。」
翔「ごめ、声に出てた?」
和がむすっとする
地雷踏んじゃったかな…
暫くの沈黙
余計な心配させちゃったな、やっぱりやめておこう
翔「ごめん、やっぱり今のなs((和「先生に頼んでみます。まぁダメ元ですけど」
えっ
和「待っててください」
そう言って病室から出ていった