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FAIRYライブ!

第2章 妖精の尻尾


トーヤ「まったく…ナツったら!!」
穂乃果「待ってよー!!」

その後、トーヤと穂乃果は港を目指し、街中を走っていた。
あの後すぐナツはハッピーの背中に翼を生やす魔法『翼
(エーラ)』を使い、一直線に船へと向かった。ハッピーが空を飛んで運べる人数は一人。よって取り残されたトーヤ達は自力で港へと向かっているのだ。
トーヤ「着いた! けど……」
ようやく港に到着したトーヤ達だが、船は既に港から遠く離れていた。

穂乃果「あれは、ルーシィちゃん?」
どうしようか考えていたトーヤ達の目に海に浸かっているルーシィとハッピーの姿を捉えた。すると、ルーシィは金色の鍵を構える。
ルーシィ「開け!! 宝瓶宮の扉!! 『アクエリアス』!!!」
そう叫びながら鍵を海に突き刺すと、眩い光と共に、瓶を持った人魚が現れた。それを見た穂乃果達は目を見開く。
穂乃果「アレって、星霊魔法!? 」
トーヤ「ルーシィちゃんは星霊魔導士だったのか...」
トーヤ達が驚愕している間に、ルーシィが呼び出した星霊アクエリアスは、持っていた瓶を振るう。すると、大津波が発生し、ルーシィごと船を浜辺へと打ち上げた。それを見たトーヤ達は急いで船へと駆け寄る。

穂乃果「ルーシィちゃん! 大丈夫!?」
ルーシィ「トーヤ、それに穂乃果? どうしてここに!?」
トーヤ「話はあとだよ。ハッピー、ナツは?」
ハッピー「あ、置きっぱなしだった」
ハッピーがそう言うと、四人は急いでナツの所へと向かった。
ルーシィ「ナツー! だいじょ……!」
ルーシィが先頭で部屋に入ると、そこにはサラマンダーを筆頭に数十人の男に囲まれたナツが居た。
サラマンダー「小僧……人の船に勝手に乗ってきちゃイカンだろぉ。あ?」
サラマンダーの言葉にナツは何も返さず、何故か黙って上着を脱ぐ。
サラマンダー「オイ!! さっさとつまみ出せ」
部下A&B「「はっ!」」
サラマンダーの指示に二人の男がナツに歩み寄る。
ルーシィ「いけない! ここはあたしが……!」
飛び出そうとしたルーシィを制するようにトーヤが腕を伸ばす。
トーヤ「大丈夫だよ」
穂乃果「言いそびれたけど、ナツ君も魔導士だから」
ルーシィ「えーーーー!!?」
トーヤ達の言葉にルーシィは驚愕の声を上げた。
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