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FAIRYライブ!

第5章 火竜とハンターと猿と牛


その後、引き上げられた面々は傷ついたマカオの治療をしていた。
トーヤ「接収(テイクオーバー)される前に相当激しく戦ったみたいだね」
ルーシィ「酷い傷だわ」
トーヤ「どうしよう……」
にこ「マカオ! しっかりしなさい!!」
ハッピー「バルカンは人間を接収《テイクオーバー》することで生きつなぐモンスターだったんだ……」
真姫「わき腹の傷が深すぎる…持ってきた応急セットじゃどうにもならないわ。私の魔法じゃ治せない範囲ね...」
ルーシィ「そんな...」

もう助からない……とルーシィと真姫は心の中で諦めかける。するとナツは手に火を纏い、それをマカオのわき腹の傷に押し当てた。
マカオ「ぐああああっ!!!」
ルーシィ「ナツ!!?」
にこ「アンタ、何してんのよっ!!?」
ナツ「今はこれしかしてやれねえ!! ガマンしろよ! マカオ!!!」
トーヤ「そうか!火傷させて止血しようとしているんだ!」
マカオ「あぐああああっ!!!!」
ナツ「真姫! トーヤ! マカオを押さえろ!!」
トーヤと真姫はマカオの身体を押さえる。
ナツ「死ぬんじゃねえぞ!!! ロメオが待ってんだ!!!」
ナツのその叫びを聞いたマカオは僅かだが、意識を取り戻した。
マカオ「ハァハァ…くそ、情けねえ……19匹……は倒し…たん…だ」
トーヤ&ルーシィ「「え?」」
トーヤとルーシィは先ほどのバルカンが一匹だけではなかったことに驚く。
マカオ「20匹目に接収テイクオーバー…され……ぐはっ」
真姫「わかったからもうしゃべらないで!! 傷口が開いちゃうわよっ!!!」
真姫はマカオにそう忠告するが、マカオは構わずしゃべり続ける。
マカオ「ムカつくぜ…ちくしょお……これ…じゃ……ロメオに…会わす顔が…ね……くそっ」
ナツ「黙れっての!!! 殴るぞ!!!」
マカオは傷の痛みに耐えながら、己の不甲斐なさををずっと嘆いていた。
一方ルーシィは、妖精の尻尾《フェアリーテイル》の魔導士のすごさを改めて実感したのであった。
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