第5章 火竜とハンターと猿と牛

ルーシィ「ナツー!! 」
真姫「トーヤ!!」
それを見たルーシィ達は慌てて穴に駆け寄る。
にこ「やだっ!! ちょっと…死んでないわよね!! 」
ルーシィ「あの2人、あー見えてすごい魔導士だもんね！ 」
真姫「多分トーヤも！ きっと大丈……」
そう自分に言い聞かせるように言いながらルーシィ達は穴を覗き込むが、その下は断崖絶壁で下も見えないほど深く、少なくとも助かるような高さではなかった。
バルカン「男いらん、男いらん！ 女～女～!! ウッホホホ〜」
ルーシィ『こうなったら、年長者としてあたしが戦うしかないわね...』
ルーシィは金色の鍵を取り出す。
ルーシィ「開け…金牛宮の扉…『タウロス』!!」
タウロス「ＭＯ－－－!!!」
すると、ルーシィの前に斧を背負った巨体の牛が現れる。
バルカン「牛!!?」
ルーシィ「あたしが契約している星霊の中で一番パワーがあるタウロスが相手よ!!エロザル!!」
バルカンに向かってそう言うルーシィだが……
タウロス「ルーシィさん!! 相変わらずいい乳してますなぁ、ＭＯーステキです！」
ルーシィ「そうだ…こいつもエロかった」
にこ「結局変態が増えただけじゃない！」
タウロスも根本的な所はバルカンとは変わらなかった。
バルカン「ウホッ、オデの女取るなっ！」
タウロス「オレの女？」
その言葉にタウロスが反応する。
タウロス「それはＭＯ聞き捨てなりませんなぁ」
ルーシィ「そうよタウロス!! あいつをやっちゃって!!」
タウロス「オレの女ではなく、オレの乳と言ってもらいたい」
ルーシィ「もらいたくないわよっ!!」
タウロスの的外れな発言にツッコミを入れるルーシィ。思わずひっくり返るにこと真姫。しかし、ここで無駄に時間を費やしてナツとトーヤを探しに行けなくなっても困るので、ルーシィはタウロスに指示を出す。
タウロス「ＭＯ準備ＯＫ!!」
バルカン「ウホォ!!!」
斧を構えて突進するタウロスと、それを迎え撃とうとするバルカン。二体が激突するかと思われたその時……