第4章 総長あらわる！

ルーシィ「あはは……あ、それじゃあトーヤも誰か帰って来てないんですか？」
ルーシィのその問いにミラの表情が曇ったのが分かった。そして、すぐそこにいた絵里が答える。
絵里「トーヤの場合はね…彼が半年前に大切な人が仕事先で……亡くなったそうなの」
ルーシィ「え…？」
それを聞いたルーシィは絶句する。
絵里「その人の名前は『真壁ケイト』さん。トーヤの先輩魔導士さんらしいの」
ルーシィ「らしい？」
ミラ「彼は最近来たばっかりであまりよく話が聞けていないの...」
絵里「ケイトさんが仕事先に行っていた時、何かあってトーヤは急いで駆けつけたみたいなんだけどその時にはもう、亡くなったみたいなの……何が起こったのか、分からず仕舞いなんだよ」
ミラ「だからトーヤには、ロメオくんの気持ちが痛いほどよく分かるのよ」
絵里「それに今、ハコベ山にはにこっていう仲間が仕事で行ってるの。ちょうど今日で3日目。けど、帰ってくる気配がないの。トーヤはきっともう二度と仲間を失いたくないのよ。きっと...」
ルーシィ「………」
その話を聞いたルーシィは気の毒そうな顔をしていた。
ミラ「私たちは...妖精の尻尾の魔導士たちは……みんな何かを抱えている...キズや、痛みや、悲しみや…私も…」
ルーシィ「え？」
ミラ「ううん。何でもない」
笑みを浮かべながらそう言うミラを見て、ルーシィは何とも言えない表情をしていた。
そしてナツ、トーヤ、真姫、ハッピーの4人はハコベ山へマカオとにこを探しに行ったのだった。

ED『きっと青春がきこえる』(ラブライブ！第1期ED)