ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
なんとか泣き止んだ潤くん。
「智兄…ありがとう…。
俺、美味しいの作るから…一緒に食べよう?」
そう言って笑ってくれた。
「うん…一緒に食べようね?
潤?来てくれてありがとうね?
この二週間、実は寂しかったから…潤の顔みれて嬉しかったよ?
出来ればあんな形で会いたくはなかったけどね?」
「…ごめんなさい」
「ふふふ、いいよ。
とにかく無事でよかったもん。
辛い思いをしたのは潤だしね?
さて、買い物に行く?
潤くんが来るとは思ってないから…冷蔵庫、あんまり入ってないんだよね…」
もともと食事にこだわりのない僕。
別に食べなくていいなら食べなくても平気だし、何が食べたいとかもない。
出されたものはもちろん美味しくいただく。
ただ、そもそもそんなに量も食べないし、僕の中での食事のプライオリティは低い。
この二週間、正直ほんと、適当で…。
本当のこと話したら潤くんに怒られるかも…。
「え?マジで?
ちょっとキッチンみせてね?」
急に気合の入った潤くんが台所に入っていく。
ワンルームマンションと同じだからうちのキッチンとは比べ物にならないと貧相なキッチン。
潤くんが真剣な目で中を点検してた…。