ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
「もう…潤くん、涙でかっこいい顔がぐちゃぐちゃだよ?
ほら…泣き止んで?
呼吸も苦しくなっちゃう…。
ね?」
なんとか泣き止ませたくて…潤の唇を塞ぐ。
驚いたように息を飲む潤。
小さく空いた隙間に舌を捩じ込み上顎の内側を擽る。
「ふぅっ、んんっ」
甘い声を漏らす潤に満足して唇を離す。
潤くんの顔を覗き込むと綺麗な眼をぱちぱちして僕を見る。
「ふふふ、泣き止んだ。
ねぇ潤くん、僕のところにご飯作りに来てくれたんでしょ?
この二週間、ずっと一人だったから…僕も潤とご飯たべたいなぁ。
だからね?
まずはご飯、作って食べようね?」
「……智…兄?」
「ん?」
「あの…さ…」
「ん?
あぁ、お仕置き?
それはね…明日は僕も休みだから…じっくり…ね?
でも、今日は二人でご飯作って一緒に食べてお風呂入って、ゆっくりしようね?
潤くんは今日はそんなにゆっくり入浴させてあげれないけどね?」
発作を起こしたばかりだから…そんなに無理はさせられない。
かと言って身構えて緊張させるのも良くないから…ちゃんと伝えてあげないとね?