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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第4章 舞賀家物語 1




次の日の朝、起きたらじろちゃんは生徒会のお仕事があるからってもう学校に行っちゃってて…。

テーブルの上には僕のお弁当箱がごろたんのお弁当箱の隣に置いてあった。


「いっちゃん、おはよう」


さぶちゃんの元気な声に僕も「おはよー」ってなんとか返す。


「ん?いっちゃん?どうしたの?」


僕の顔をのぞき込むさぶちゃん。
そのお顔がどんどん滲んでいく…。

いつもなら先にじろちゃんが学校に行く時だって僕のお弁当も一緒に持って行ってくれる。

それはじろちゃんと一緒にお昼を過ごすサイン。
じろちゃんが自分のお弁当箱だけを持って出かけたことなんて…今まで1度もなかった…。

置いていかれたお弁当箱がそのまま今の僕みたいで…。

どんなに頑張っても涙が止まらない。


「いっちゃん?ね?どうしたの?
 どっか痛いの?」


心配そうな顔で僕を見るさぶちゃん。


うん…胸が痛い…。

心が痛い…。
痛くて痛くてたまらないの…。


その日から僕とじろちゃんが学校でランチをすることはなくなった。

学校には一緒に行くけど…2人だけで登下校することもなくなった。




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