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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー




「はぁ…」


予想もしなかった事実にため息が溢れる。


「まったく…潤くんは…」


誰が居るわけでもないのに思わず声にしてしまう。

潤くんのことだからきっと、変に気を遣ったんだろうな。

救急が忙しいのは残念ながら恒常的なものだけど…他の科だって休む暇がないのも事実。

僕達だってまだまだ夜勤も普通にあるし、学会の発表や勿論、普段から勉強だって欠かせない。

しかも僕がこっちに来てるから家事の負担も増えてる訳だし…。

手を抜けばいいのに潤はある意味完璧主義者だから…。

末っ子らしく甘えればいいのにそれさえしない。

で、自分で処方ってところだろうな。

でもさ、潤くん…それは間違いだよ。

その辺はちゃんとわからせないと…。

問題はどうわからせるか?だよな。

頭ごなしに言っても仕方ないし、潤くんの優しさを無駄にしたくもない…。

まずは…潤くんの言い分を聞いてみるところからかな…?

自分の中でなんとなく結論が出たところで目の前のカルテに集中することにした。

早く終わらせて、潤くんを迎えに行ってやらないと…。


深呼吸をして意識を切り替えてパソコンに向かう。

これが終わればあとは月曜日に最後の引き継ぎをして東京に戻れるから…。


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