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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー



やっぱりちょっと強引すぎたかぁ…。

潤の態度を見て反省。
とにかくこのまま布団に籠城されたらまた発作を起こすかもしれないから謝りながらなんとか布団から顔を出させる。

指先に目線を走らせるとすこしサチュレーション下がってるし…。

背中を擦りながらナースコールを押して生食だけのネブライザーをお願いした。

聴診してくれないからなんとも言えないけど…とりあえずこれで様子見。

持ってきてくれた看護師さんに勝手な判断を謝ると、にこやかに笑いながら『坂本先生が五十嵐先生の指示に従うように仰ってましたから』って。

えって顔をしたら『ご兄弟のほうがよっぽど状況がわかるはずだから』って言われた。

ご慧眼恐れいりますだ。

坂本先生へのお礼を伝言してネブライザーを受け取ってセットする。


「じゅーん?こっち向いて?

 お顔、みせて?聞いてたでしょ?
 ネプライザーだけしよ?

 このままここにお泊りは嫌でしょ?」


診察だってここまでてこずるんだから入院なんてもっての外でしょ?

さすがに潤も入院だけは避けたいのかこっちに体を向けてくれた。


「これやったら…入院…ない?」


不安に揺れる瞳で言う。


「ネブライザーやって、僕が診察して救急の先生が最終的にOKくれたら帰れるよ」


いや、既にOK貰ってる状態だけどね?
こうでも言わなきゃ診察できないだろうし…。
だってさ、心配なんだもん。


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