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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー




「あっ、潤の荷物はそこです。

 たぶん忘れ物はないと思いますがあったら俺たちが東京に持っていくので…」
 

こっちに一礼したあとで思い出したように伝えてくれた。


「こっちこそ…本当に色々ありがとう。

 よかったら…これに懲りずに誘ってやって?
 潤、斗真くんたちと一緒にいるとすごく楽しそうだから」


「もちろん!

 こっちこそ最近、潤のシフトが無茶苦茶だったのに誘っちゃって…。

 すいませんでした…」


「それは斗真くんたちのせいじゃないよ。

 潤が判断したことだもん…。
 僕がちゃんとお説教しておくから!

 気を付けて帰ってね?」


あんまり引き留めても悪いから僕から話を終わらせる。


「はい、失礼します!」


斗真くんも笑ってカーテンを出て行った。

ベッドには潤くんが眠ってる。
腕から伸びる点滴の管。

指先に付いたパルスオキシメーターの数値は97。

とりあえず薬が効いてるみたいでとりあえず安心した。



カーテンの外のスタッフさんに声をかけると少しして処置してくれた先生が来てくれた。

白衣姿で頭を下げた僕になにかを探るような表情の救急の先生。

僕が東京から臨時で来てるドクターであることを告げると思わず「あっ」って声が上がった。



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