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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第1章 Doctor Call




「ただいまー」


2人で玄関から声を掛けたけど誰の返事もない。


「まだ寝てるのかな?」


潤ちゃんがリビングを覗きながら言う。


「さとちゃん体調悪いって言ってたからまだ寝てるのかもね。

 さて、どこの部屋だろ?」


「その状態の智を翔兄たちが1人で寝かすなんて有り得ないだろうから…

 たぶんあっちの部屋じゃない?」


潤ちゃんが上の主寝室にしてる部屋を指さす。


まぁ、たぶんそうだろうね。


2人で上に上がる。

案の定、主寝室のドアには青、赤、黄色のチャームが付いてた。



この家を建てた時、もう兄弟全員が医者になる道を歩いてた。

普通なら一人ひとりの部屋を持つ方がいいんだろうけど敢えてそうしなかった。

目的別に部屋を作った。

専門は違うけど医者は医者。
共通で使う資料も多いからそれをまとめて勉強するための部屋を作ることでデスクが5台なんて状況をなくした。

クローゼットも共通にした。
その方がいろいろ楽だから。

寝室は2つ。
両方とも大きなベッドと最低限の家具だけ。

1人で寝たい時は客間として使う部屋を使う約束になってる。

基本的にうちのみんなはリビングで過ごすことが多いし、シフトで働いてるからそもそも全員揃う方が珍しいから…­­。

だからそれぞれどこの部屋を使ってるか分かるようにする為にドアにそれぞれの印が付けられるようにしたんだ。

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