ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第1章 Doctor Call
今日のシフトは俺と潤ちゃんが夜勤明け。
救急は忙しいから放っておくとオーバーワークしちゃうからちゃんと迎えに行かないとね?
とは言え、夜勤明けのままで行ったら俺だって巻き込まれ兼ねないわけで…とりあえず着替えちゃうことにする。
さすがにいないよなあなんて思って入ったロッカールームにはまさかの潤ちゃんがいた。
嬉しくって思わず抱きつく。
鍛えられたしなやかな身体。
鏡越しに見える潤ちゃんの顔は勤務を無事に終えて充実した風情と疲れからくる気だるさが入り混じって、めっちゃ色っぽい。
やべー、押し倒したい。
ってここじゃまずいよな、さすがに。
そうおもってゆっくりと体を離した。
潤ちゃんと話ながらチャッチャと着替える。
潤ちゃん、今日は随分とラフな格好なんだぁ。
ロッカーの小さな鏡に映る潤ちゃんはやっぱりいい男だも思う。
私服もいいんだけど、やっぱ救急のスクラブ姿は最高だと思う。
救急は運ばれてくる患者さんはほとんど緊急だから患者さんも余裕がないだろうけど…普通だったら来る患者さん、来る患者みんなが惚れてもおかしくないと思うもん。
そう考えると潤ちゃん、救急で良かったよ、うん。
こんな可愛い子、他人になんかやれないもん。
潤ちゃんの手から車の鍵を取り上げて、腰に手を回して一緒に歩く。
職員用のエリアだしうちの兄弟が仲良しなのは周知の事実だから問題ない。
駐車場に止めてある車に乗り込んだ次の瞬間、潤ちゃんの唇に自分の唇を押し当てた。