ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第1章 Doctor Call
寝室のドアに付いた3つの印を確認してそっと部屋のドアを開けた俺たち。
そこにはぐちゃぐちゃのベッドの上にほぼ全裸で寝てる3人がいた。
「ねぇ、智兄、具合悪いんじゃないの?
あの恰好、あり?」
潤ちゃんが髪の毛をぐちゃぐちゃと掻き乱しながら俺に聞いてくる。
まぁ、なしだよね…。
ってか、楽しんだわけね?3人で…。
「とりあえず、起こそうか?
さとちゃんの様子も見たいしね」
そう言うとそのまま部屋に入り込む。
「翔兄、起きて?」
「和ちゃん、朝だよ?」
ポンポンと肩を叩くとパチリと目を覚ます和ちゃん。
この辺はさすが外科医だと思う。
「えっ?あっ、まーくん…。
おはよう…」
「おはよう。
ね、とりあえずさ、着替えておいで?」
和ちゃんの身体に視線を落とす。
「……まーくん、怒ってる?」
俺の視線に怯えたような顔をする和ちゃん。
「怒ってないよ?
ただそのままじゃ風邪ひいちゃうよ?
だから着替えておいで?
あと、智兄の着替えもお願いできる?」
頭に手を置いてそう言うと小さく頷く和ちゃん。
そのまま落ちてたローブを拾って部屋を出ていく。
少しして戻ってきた和ちゃんの手には部屋着と家置きのドクターバッグ。
このあたりは流石だと思うよ。
その後から潤ちゃんに起された翔兄が着替えを終えて入ってきた。