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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第1章 Doctor Call




「翔兄…智、おちたよ?」


智くんに抱きつかれるようにして身を横たえたまま、和が言う。

俺は智くんの中から出ると智くんの身体を起こし、和の中から智くんを脱出させた。


「そんな目で睨むなよ。
 お前だって気持ちよかっただろ?」


すごい目つきで俺を見る和。


「そりゃ、そうですけど…。

 私だって智の中に入りたかったのに…­。

 翔兄の意地悪­」


「そう言うなよ?

 仕方ないじゃん、お仕置きだもん」


「むうぅ、翔兄のバカ!」


可愛い顔で俺の腕を叩く和。
それ、可愛いだけだから?


「和、動ける?

 智くん、ゴムつけてなかっただろ?
 お腹痛くなっちゃうからお風呂で
 綺麗にしよ?」


「……いい。

 自分でできるもん……」


「何言ってんの?そんなの無理でしょ?

 明日お腹痛くなってもいいの?

 まぁその時はちゃんと
 診察してやるけどさ?」


顔を赤くするのが可愛くてついつい揶揄いたくなる。
もっとも、分かってて腹痛を起こさせるのは医者として問題だからグチグチ言う和を抱き上げて風呂場に連行した。

それでも抵抗する和を口づけで黙らせると医療用のグローブを嵌めて和の後ろを綺麗にする。
ついでに傷ついてないかも一応見ておく。


「ほら、もういいよ?

 ゆっくり浸かりなね?」


和の体につく泡を落とし浴槽に浸からせる。

その間に自分も手早く洗うと2人でホットタオルを用意して部屋に戻った。

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