ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第1章 Doctor Call
完全にスイッチの入った智を見て思う。
それでいいって。
そのまま何も考えず快楽だけ追って欲しいって。
色々背負うこの人に…何も考えない時間を、自分だけの為に使う時間を持ってほしいから。
ゆっくり落としていた腰が止まる。
「あっ、はい…った?」
「うん、全部入ったよ、智くん」
翔兄が腕を前に回し胸の飾りをいじりながら、ゆるゆると腰を動かす。
「しょぉ、しょぉ、だめっ、むねっ
したら…あっあっ……んっ」
甘い声をもっと聞いていたけど私だってそうそう我慢出来る訳では無いので…。
「智?お口、あけて?
私の…舐めてくれますよね?」
智の口元に既に準備万端のモノを近づける。
「んっ、かずちゃん…ちょーらい?」
蕩けたような目で私を見上げるとそのまま咥え込む。
手先が器用で外科医として、評判の高い智兄。
当然と言うべきか舌使いも絶妙で…。
「あっ、さとっ…しっ、だめっっ、やばっ
でちゃっうっ…からっ、はなしっ…て」
このままじゃ、智の口の中でイッちゃう…。
こんなに早く追い詰められるなんて…。
変なプライドもあってなんとか堪えようとしてるのに…。
「ああっんんっ!」
「和のここも寂しいんじゃないの?」
翔兄の声が耳に届いた。