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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第1章 Doctor Call




「翔兄?ご飯できたけど?

 智兄は?どうする?」


和がそう言いながら入ってきた。

盛り上がった布団の山をみて小声でどうしたのって聞いてくるから小声で事情を話した。


「ふーん」


それだけいうとそのままベッドサイドに座る。


「智?とりあえずここから出て?

 熱、上がっちゃうよ…」


優しく和が声をかけるけど動く気配のない智兄。

和が布団の端を掴むと有無を言わさず剥ぎ取った。


「んん、だめっ、和、意地悪しないで!」


「意地悪じゃないでしょ?
 
 翔さんも困ってるよ?」


俺の顔を見て苦笑しながら言う。

そっぽを向く智くんのそばに近寄る和。


「こっち向いて?智。

 もうさ、疲れすぎて何がなんだかわかんないんでしょ?

 その上、体も調子悪いし翔兄に上手く伝えられなかったんでしょ?
 
 智の気持ち、わかるから。

 ちゃんとそのモヤモヤも治してあげる。

 だからさ、2つ、お願い聞いて?」


和が智くんを抱きしめてそう言う。

で、納得した。
珍しいことを言った理由…。

オーバーフローだ。
きっと。

昨日の三連続のオベが引き金になったんだね…。


「智?あのさ、お願いだから体、診せて?
 
 僕たちも不安なの。
 大好きな智兄がさ元気ないと心配なの。
 
 だからね、ちゃんと診させて?」


和が智兄の瞳をみつめながら言った。


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