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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第4章 舞賀家物語 1




「じゃ、私も仕事が残ってるので行きますね?

 遅れそうならLINEでもしてください。

 あ、今日の夕飯はいちが頑張るみたいですよ?」


言いたいことだけ行って生徒会室を出ていった四郎兄。

なのに…なんでだろう?

俺にはわかる。
四郎兄はわざわざ来たんだ、ここに。

だって五郎兄に伝言するだけなら他に方法はいくらでもある。

なのに…だ。

それがわかったらなんかすごく嬉しくなって嬉しい気分のまま、一気に残ってた分を片付けてた。

プリントアウトの指示をかけ、帰り支度をしながらプリンターから出力物が出てくるのを待つ。

プリンターの動作が止まって静かになった生徒会室。

夕焼けの時間はとっくに終わってて暗くなった外とは対象的に校内は蛍光灯の明かりで明るい。

バソコンをシャットダウンしてカバンを掴み、扉に鍵をかけると四郎兄の待つ職員用の玄関に向かう。

そろそろって所でトレードマークの白衣を脱いだ四郎兄の姿が見えた。


「五郎兄は?」


「先に車で待ってますよ」


「え?ごめん…」


待たせてるとは思わなかったから…。

思わず謝る俺の頭にに四郎兄のちっこい手が乗った。

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