ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
「おはよう、智くん」
いつの間にか寝てた僕に僕の大好きなイケメンくんが声をかけて起こそうとする。
「……んっ、おはよぅ…?」
病院で当直してる時は、ちょっとの物音で起きちゃうけど…弟たちと寝てる時はそんなことなくて…。
翔くんの声に安心してそのままもう一度眠りにつこうとする。
「ダメだよ、起きて?
今日は?外来あるんでしょ?」
翔くんが言ってることは正論なんだけど…もうちょっと寝たい…。
「ほら、起きて?起きよう?
ね?病院まで俺が送るから」
次の瞬間、瞼に落ちる柔らかな感触。
「起きなきゃダメ?」
甘えるように言う僕に翔くんは苦笑いしながら抱き起こす。
「残念ながら…」
流石にこれ以上は駄々をこねられないって分かってるから素直に起きる。
「翔くん、おはよう」
顔を見て、昨日より少しスッキリした顔をしてるのをみてホッとした。
そのまま翔くんに抱きついて耳元で囁く。
『愛してるよ』って。
そんな僕に翔くんは言葉じゃなくてキスで応えてくれた。