ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
結局、僕の言う通り、目を開けて鏡を見た翔くん。
「あっ……さと…に…
すきっ……さとにぃが……すき…」
鏡に映る2人の淫らな姿に翔くんの締め付けが増す。
うるうるした瞳で僕を好きだと言う翔くんが堪らなく愛しくて…僕はそのまま一気にスパートをかける。
「僕もっ、翔がっ、大好きっ、だよっ…
愛してるっっ」
そのまま2人で一気に快楽の果てへとひた走る。
翔くんの躰を揺さぶり、翔くんの昂りを扱き翔くんに包まれて僕は幸せを感じる。
「翔っ、しょうっっ」
「さとにっ、さとにっっ」
お互いの名前を何度と呼び合いながら僕達はその晩、何度も愛し合った…。
明け方、まだぐっすりと眠る翔くんの身体を清めながら、どうしたらいいか考えていた。
傷ついた心を本当の意味で癒せるのは自分だけだと思う。
ただ、少しでもその手伝いをしてあげたいと思った。
それは翔くんたちが僕にしてくれたことだから…。
「翔…愛してるよ…。
翔たちは僕にとって誰よりも大事なんだ。
だから…無理はしないで…。
……甘えて…いいんだから…」
翔くんの髪を撫でながら小さな声で祈るような気持ちで呟いていた。