ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
ゆっくりと押し入る僕に、もどかしいと言うように腕を掴む翔くん。
「焦らなくていいから…夜は…長いよ?」
ゆっくりと翔くんの熱に包まれていく感覚を味わいながら何度も翔くんにキスをする。
愛してる…、翔が大事なんだと伝えるように何度も何度も唇を落とす。
言葉なんかなくても通じるほど僕達は近いところにいる。
ね?大丈夫だから。
「あっ……あっ……あっ…んっ、さと…に…」
甘い声が僕の名前を呼ぶ。
「翔……」
「さとにぃ…」
少しずつ少しずつ腰を進めて、その度に近くなる距離。
もうこれ以上くっつけない…ってぐらいになった所で動きを止める。
「ぜんぶ……はいっ…た?」
「うん、翔に包まれてるよ」
そっと僕を見るように首を回した翔くん。
汗で濡れた前髪を掻き上げ、おでこに小さくキスをする。
そのまましばらく抱き締めてると、翔くんが小さく「うごいて」と催促してくる。
また1つ、背中にキスを落としてゆっくりと翔くんの中を自分のものでかき混ぜる。
背面側位は密着できるけどその分動きづらい。
ゆるゆるとした抜き差しに焦れた翔くんが僕の手を握って言う。
「さとにぃ?もっと…」