ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
ダメだ、ガマンできない。
もっと焦らして甘やかしてやりたいって思ったのに…。
「…さとにぃ?」
「上手に出来たね…。
翔がいい子だから、翔の欲しいものをあげる」
よだれと僕の先走りで汚れた口の周りを指で拭いながら言うと嬉しそうに笑う翔くん。
「ほら、おいで?」
翔くんを抱き寄せ、手にしたローションのボトルの口をヒクヒクとモノ欲しげな蕾に差し込み、ボトルを一気に押しつぶす。
「ひぃぃっっ」
「大丈夫、直ぐに熱くなってトロトロになるから」
いきなり入れられたローションの冷たさと異物感に小さく悲鳴をあげた翔くんを宥めるようにその背中を擦る。
そのまま指を蕾に押し当てゆっくりと中をかき混ぜる。
女と違って濡れることのない部分だからこそ、傷つけないようにしないと…。
くちゅくちゅと翔くんの中のローションが音を立てる。
「さとっ…もぅっっ、ねっ、これっ…ちょーだ…ぃっ」
翔くんが熱を帯びた瞳でねだる。
「うん、約束だもんね?」
翔くんの左脚をゆっくりと折り曲げ、ゴムを被せた僕の熱を蕾に押し当てた。