ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
「片付けは俺達がやっとくから翔ちゃんのことよろしくね?」
「そうそう、やっぱりこういう時は智が1番適役ですから」
「メインベッドルーム、使っていいからね。
俺達のことは気にせずに翔兄の話、聞いてあげてね?」
やっぱりちゃんと見てるよなぁ、うちの弟たちは。
そして、兄思いのいい子達だよなぁ。
「うん、ありがとう。
じゃあ、後片付け、お願いね?
3人とも明日は休みだっけ?
体、休めることを忘れちゃダメだからね?
あ、洗濯は終わってるから…クローゼットに…」
「もう、大丈夫だから智兄、早く上に上がりなよ。
洗濯物はあとでクローゼットに入れとくし、朝もちゃんと起きるから大丈夫」
潤くんが笑いながら僕の背中を押す。
それを見て笑ってるまーちゃんと和くん。
そうだね、僕よりずっとしっかりしてる弟たちだもんね。
「じゃあ、先に上に行くね?」
そう言ってリビングを出て階段を昇り、勉強部屋とみんなが呼んでる部屋の扉を開ける。
中には学生時代から増え続ける医学書の数々。
それぞれ診療科が違うから小さな図書館みたいになってる。
最新情報はインターネットとかの方が早いけど紙で読む方が頭に入る気がするからここの存在はとても大事だったりする。