ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
和くんが着替えて降りてきて、翔くんもお風呂から出てきてタイミングよく食卓の準備も整った。
久しぶり兄弟が揃った夕食はとても賑やかでそれだけで気持ちが上向きになる。
みんなですき焼きの鍋をつつきながら、それぞれ好きに今日の出来事やおもったことを話す。
それが僕にとってはすごく貴重な時間で…。
「あっ、そう言えば智兄、今日、病院に来てたでしょ?
なにかあったんですか?」
え?和くんなんで、知ってるの?
「今、智兄、なんで私が分かったかっておもってるでしょ?」
え?和くん…エスパー?
「違いますよ。
回診中に窓ガラスに智兄の姿が映った気がしたんですよ。
で、終わってからナースに聞いたら何人も目撃したって。
別に今、気になる患者さんも居ないし…どうしたのかな?って思って」
ありゃ、ナースさん達からか…。
まぁ、悪いことしてたわけじゃないしね?
「翔くんに忘れ物を届けたついでにね、和くん達がどうしてるかな?って思ってね?
まあ、和くんは医局とかでも会うからそれなりに分かるけど…」
「ってことは…もしかして?」
まーくんがお肉をもぐもぐしながら聞いてくる。