ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第3章 halftone ーDoctor Call Ⅲー
「和ちゃんはもう少したら戻ると思うよ。
今日、新作の発売日だって、昼休みに会ったときに言ってたから。
発売日は何が何でも仕事終わらせるでしょ?
きっと上の先生方に可愛く笑って仕事押し付けてでも終わらせるはず。
大急ぎで帰ってるんじゃない?
じゃ、俺も着替えてくるね」
まーちゃんはそれだけいうと上に上がってった。
用意はあらかた終わってるし…和くんと潤くんがかえってくるまでどうしようかなぁ…。
とりあえずジャーナルでも読んどこうかなぁ…。
最近時間なかったし…。
あっでもさっき病棟で聞いたなんだっけ?あいます?とかいうの検索しようかなぁ…。
リビングのローテーブルに置いてあるジャーナルとタブレットをみながら考えてると足音が聞こえてきた。
「何してるの?智くん」
「翔くん…いや、潤くんたちが戻るまでどうしようかな?って思って…。
あ、お風呂、用意出来てるよ?
入ってきたら?」
「ありがとう。
せっかくだし、潤たちが帰ってくる前に頂こうかな?
ねぇ、智くん、もしかして…一日中家事してたの?」
「うん」
何を当たり前のことを聞いてくるんだろうって思いながら頷いた。