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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー




翌朝、引き継ぎと挨拶で病院に向かう智兄を見送って簡単に部屋を片付けた。

ついでに東京に送る荷物の手配も終えたところで時計を見ると丁度いい時間。

荷物を持って部屋の鍵をフロントに返した。

そのまま、病院に向かう。

病院までは歩ける距離だからのんびりと歩いていく。

坂の上の方に白い建物が見えてくる。

敷地の入口まできてちょっと考える。

さて、どっちに行くべき?

やっぱり外来受付?

でも兄貴を迎えに来たわけだし…そう思って職員用の入口に向かうことにした。

入口の守衛さんに声をかけて中に入れてもらうとしたところに白衣の男の人とスクラブ姿の男の人に挟まれた智兄の姿が見えた。

嬉しくなって手を振ると智兄も振り返してくれた。

何かを話す3人はそのまま、入口まで来た。


「お、弟くんお迎え?
 いやーほんといい男だね?」


「井ノ原、いきなり過ぎ。
 五十嵐先生、固まってるじゃん」


そう言いながら白衣の人の肩に手をかけるとフリーズした俺に笑いかけてきた。


「お、顔色いいねぇ。
 あれから発作も出てない?」


「坂本先生…。 
 先日はご迷惑をお掛けしました」


紳士的な態度の坂本先生に頭をさげた。


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