ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
ホットタオルを用意してソファに向かう。
目を覚ましたかなぁ?って思ったけど、瞼はまだ閉じたまま。
起こすのは忍びないけど流石にそのままにはしておけないから…。
適温になったタオルでそっと身体を拭う。
「………ん?…さと…に?」
ゆっくりと瞼が動いて潤の綺麗な瞳がみえる。
「ごめんね、起こしちゃった?
体、気持ち悪いだろうからと思って…。
でも起きたならお風呂のほうがいいよね?
お湯、張ってあるからさ?」
ゆっくりと抱き起こしながら言うと潤くんの手が僕のシャツを握る。
「智兄も一緒に入ろ?」
「え?僕も?」
「うん、智兄も」
「でも…ひとりでゆっくり入った方が
いいんじゃない?」
「やだ!」
「やだって…」
うちのお風呂と違って広くないし…もうシャワー浴びたし…って思ったけど、潤の顔を見たら断れなくなった。
狭い風呂の中で潤くんに後ろから抱きしめられる。
僕のほうが体が小さいからすっぽりと包まれる。
肌で感じる潤くんの体温がとても心地良い。
このままずっと…って思わなくはなかったけど…のぼせちゃうし、潤くんのことを考えても長湯はできないから、声をかけてお風呂から上がった、