ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
「じゅ〜ん?潤くん?起きて?」
遠くで智の声が聞こえる気がした。
「潤くん?起きないとお仕置きしちゃうよ?」
とんでもなく不穏なワードが耳に届く…。
え?お仕置き?
瞬間、一気に目が覚めて俺はその場で跳ね起きた。
ってここ…寝室…。
なんでだ?リビングにいた筈なのに…俺。
「あっ、起きたね潤くん。
ゆっくり休めた?」
智の優しい声に素直に頷くと智がニヤリと笑う。
瞬間、背中がゾクッとして思わず身を揺らす。
「あっ…うん…。いや…あれ?俺、なんで?」
思いっきり動揺してまともに喋れない。
「あれ?わすれちゃったの?
ソファで寝ちゃった僕も悪いんだけど
もう一眠りするのにベットに誘ったのに
潤くん、ダダこねたから抱っこして
連れてったじゃん?
そしたら僕のこと抱き枕にして
寝ちゃうんだもん…。
まぁ…潤くんに抱きしめられる好きだから
僕としては嬉しかったけどね?」
「え?嘘…マジ?」
「うん、マジだよ。
ちっちゃい頃みたいで可愛かったなぁ。
ところで潤くん?
あれだけゆっくり休めばもういいよね?」
智兄の視線が俺を射すくめた。