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ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】

第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー




まぁ、うちの兄弟、みんな多かれ少なかれ日々の職務で疲れてる。

人の命に向き合う仕事の重さは担当する診療科が違ったって変わらない…。

でも弱音は吐けない。
わかってこの仕事を選んだんだから…。

医師の数はそんなに多くない。
医師の数の基準は大昔に考えられた対人口比のはず。

多くの医薬品や医療器具が開発され、病気そのものもかなり研究が進み昔と比べると格段に救える命が増えた。

日本は国民皆保険制度があるから誰でも医療を受けることができる。

医師の数が決められた当時と状況は変わっているのにそこは変わらないから当然負担は医療現場に掛かる。

そう…医師の負担は日々増えてる。

もちろん、それに文句は言えないけど…疲れた兄貴の顔を見るとなんだか遣る瀬ない気分になる。

額に掛かる髪の毛をそっとかき上げ、年齢よりも幼いその顔を眺める。


「智兄…大好きだよ…。
 だから…無理しないでね?」


俺にとって智兄は兄貴でいつも護ってくれる人…。
そして…誰よりも守りたい宝物。

それはうちの兄弟の共通認識…ってやつ、だよな。

なんでうちの兄貴はこんなに可愛いんだろうなぁ…。
和も可愛いけど…。

ほんと…うちの外科チームは揃って可愛いと思う。

そんなことを思ってるうちに俺の瞼も落ちて…智兄の傍らで寝落ちてた。



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